第1話 ジェイレンジャー設立

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「成る程、これは鬼の仕業で間違いないな」 「鬼…ですか?」 「そうじゃ、かつて世界にはありふれた存在だった鬼、童話でも見たことがあるじゃろう?ゴブリンとか日本では桃太郎とか。信じるかどうかは兎も角この相沢ではかつて鬼と人間は捕食者と被捕食者の関係だと伝えられておる。そしてかつては種の互いの繁栄のために娘を差し出すだのした取り決めがあったそうだ。明治以降になって種の限界点に到達した鬼は自ら衰退を歩み次第に歴史から姿を消したのじゃよ。その子孫が相沢集落の人達じゃ。」 「ではなぜ今になってこのような事を…」 「それは推測になるが鬼が外宇宙から来た存在だったからじゃよ。古代から住み着いていた鬼は取り決めをもって上手く共存していたが新しく流入した鬼がこれを守るとは思わないじゃろ?そうなればそれは稲を食い尽くすイナゴのようなものじゃ。」 「では今の人類を守るにはどうしたら?」 「そう来ると思っておったわ。ほれ、若い者に作らせたUSBメモリー。これには外宇宙時代の技術の書ける範囲の物が記録されとる。どう使うかは勝手だがこれなら鬼を倒せるぞ、ほっほっほ 。この技術の証拠を見るか?」 この間、特殊部隊員は鬼の技術の結晶を見たがどうやら思念体のようなものらしく、他の人には全く見えない。
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