第1話 ジェイレンジャー設立

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CIAの特殊部隊員は情報が入ったUSBメモリーを受けとるとお辞儀し、再びオスプレイの中へと戻った。 このメモリーの信憑性は分からないが、これを元に僅か三日後、“光線銃”のプロトタイプが開発された事を考えるとどうやらこのメモリーの内容の技術は本物だったようだ。 その頃、アメリカのペンタゴンでは各国の要人を集めた秘密会談が行われていた。 「世界中で相次いでいる怪人の出現に関してだが、フランスは急遽怪人テロ対策法を成立させたそうじゃないか。」 「しかしながら怪人を倒す事ができたのはアメリカと日本だけだ。日本に関しては在日米軍のおかげでな。どんな特例法を作った所で無意味なのは事実だろうよ。何せ正規軍が撃退される程なのだから。」 「しかも世界中を襲撃した怪人が同一犯なのか組織的犯罪かすら未だに分かっていない。放っておけば世界規模の紛争にもなりかねないだろう。」 通常兵力ではどうにもできない怪人に各国の代表は延々と無意味な会議を続けていた。もし現存戦力で怪人を倒すなら2000ポンド爆弾で街の区画一つを粉々に消し飛ばすか、それが駄目なら核でも落とすしか無いからだ。
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