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そんな中アメリカの代表が手を挙げて立ち上がる。
「今回、日本の戦いにおいて我々はサディソンエディストなる兵器システムなるものを用いて、僅か5人の兵士で倒している。国家の枠を越えてサディソンエディストを優先的に運用する組織が必要だと我々は考えているが。」
アメリカの発言はアメリカ自身の国を守るという為だった。何しろこの時点で日本の
相沢で手にいれた技術を元に新型であるサディソンエディストMk.2の開発が開始されていたのだ。最新の代物を東側国家にも渡す訳にはいかない。
世界の多くの国家がこの組織の案を受け入れた。それぞれの国の軍から独立し、なおかつ怪人対策に準軍事的な行動が行える組織。ある程度の国に合わせた自由度を持たせつつサディソンエディストを効率的に運用する国際的特務機関“I.U”がここに成立した。
………日本政府はI.U日本支部の扱いに困っていた。組織を機密扱いにするかどうかはともかく、軍の一部として組み込めば様々な方向から批判が飛んでくる。
そこで、一応民間の警備会社の名目で特殊訓練を受けた市民や自衛隊員、PMC(傭兵派遣会社)社員合計40名からなるI.N日本支部が完成した。
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