第1話 ジェイレンジャー設立

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東名高速道路厚木I.C付近 真夜中の高速道路、ある深夜バスの後ろに10台近いパトカーが張り付いていた。バスジャックだ。どうやら犯人は怪人らしい。 「犯人は武装した二人組、怪人てあるとの情報あり。注意して尾行しろ」 その命令を無視して一台の覆面パトカーがバスの脇に接近する。 「おい、27号車接近し過ぎだ、少し距離を取れ!」 バスの運転席の脇にある窓が開き、大きめなピンポン玉のような物がパトカー目掛けて投げ込まれる。手榴弾だ。 爆竹を大きくしたような音がして覆面パトカーが破裂し、バラバラの部品となって後続者を巻き込み、視界から消えた。 このバスの航続距離は800km。東京を出てから広島迄は止まる事はできない。それに、途中のパーキングで停めたにしろ相手が怪人なら逆に機動隊が皆殺しにされる可能性がある。サディソンエディストの出番だ。 追跡を続ける警察と報道ヘリの編隊の中にI.Nが用意したヘリがいた。 中ではサディソンエディストを着込み、アシストヘルメットを被った兵士が下を見下ろしている。 「本来なら五人だが今回は作戦の都合から一人で突入する、いいな?」 「分かっている、適当な所で降りる。後は運次第だな。いや、今!」
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