第2話 大宮・下田の戦い

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23:11 さいたま市大宮区、大宮駅東口 埼玉随一の繁華街である大宮駅。居酒屋やゲームセンターが並び、ネオンが輝く東口に警察の非常線が張られた。 周辺1kmには避難指示が出され、辺りは大混乱だ。仕事帰りのサラリーマンに学生、飲み屋の店員が逃げ惑う。避難指示なんて殆ど効果を出していない。 そんな中、警察の機動隊を乗せたバスが駅前のロータリーで止まる。中から降りてきたのはMP5短機関銃を構え、防弾チョッキを装着した特殊部隊だ。 「犯人は依然大宮駅コンコースにて籠城中。総員はフラッシュグレネードを使い………」 30人程の部隊員がロータリーの真ん中でミーティングをしている時だった。 突然、駅舎の3階部分の窓ガラスが割れて人影のようなものが飛び出す。 飛び降り自殺か、否。その人影は地面に難なく着地し、平然と立ち上がりこう言った。 「来いよ特殊部隊、銃乱射犯はここにいるぜ!」 全身黒ずくめのフードを脱ぎ捨て、角の生えた顔を周囲に見せつける。………怪人だ。
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