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山梨さんだって、久々の『いいお客』
どうにか次に繋げられないかと頭を巡らせた時、
「…なら、
アヤちゃんは夕方までは大丈夫なん?」
「……え? はい、そうですが…」
突然の質問に怪訝に言葉を返すと、
「―――なら、決まりや!
それまで俺とデートしようや
あ、今度こそ朔抜きやで!
あいつ、その日用事あるって言ってたから
邪魔は入らんで」
(―――――えぇ?)
思いもよらない提案に一瞬目が開く。
だけど、
「予定…、
私に合わせて頂いてもよろしいんですか?」
と眉を下げて返せば、
「当ったり前やん、
けど、アヤちゃんには待たされたから、
行先は俺が決めるで?」
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