決戦の土曜日

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「―――小川さんだって、  めちゃ久し振りじゃない?」 「前来てなかったよね  ほんと、誰か分かんないくらい変わったー」 そんな声を耳の端に通しながら 聞かれた事にそのままの笑顔で答えていく。   暫くして開いていた扉が閉まり、 幹事の子が乾杯の音頭を取って、会が始まった。 ( 立食のビュッフェなんだ ) 何か飲もうと言われて 今話をしていた子達とドリンクカウンターに向かう。 と、その時、 「小川?」 後ろからの声に振り向くと、 誰だか判らない男が数人が立っていた。  「へー、 ほんとに小川なんだ!  イメージ変わったじゃん、東京デビュー?」 その馴れ馴れしいテンションに 若干イラつきつつも 「 こんばんは、 久し振りね 」 皆に向けたのと同じような笑みを向けた。
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