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それからどれくらい経っただろうか
感情が交差する
その整理がつかない私は、
あの子を乗せた飛行機が見えなくなっても
ずっと遠くを見ていた。
オレンジ色の灯りが揺らめく中、視界の端にいる彼が少し動く。
それを追ってカチン と、硬い音が聞こえて
目の前に紫煙が流れた。
(――――――――――――)
ゆっくりと視線を移すと、
フェンスに背を預ける彼の奥には、
細い月と遠ざかる飛行機
夜風が紫煙を何度か攫った時、
そっと手を伸ばして彼が咥えた煙草を抜いた。
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