怜奈と私

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(……その表情 ) 笑みを消してあからさまに顔をしかめる。 「―――で、  もう遅いけど、何か食べて帰る?」 どさりと体を預けて腕を組んだ時、 少し先に高速の降り口が見えた。 「……こんな所まで拉致したんだから、  さぞいいもの食べさせてくれるのよね」 「…あそこで降りてすぐがピエモンテだけど、  ラストオーダーって何時だった?」 (―――――!) 勢いよく横顔を見上げたと同時に、 彼はハンドルから手を外して口元を覆う。 ( ほんっと、あなたって…… ) 「……前から思ってたけど、    性格ひん曲がってるわよね 」 私は通り過ぎる降り口を横目に 思い切り棘を含ませた。
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