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星5つの欄から彼のアドレスを眺めて画面に触れる。
『 土曜日、
午後2時にこの間の郵便局まで迎えに来て 』
送信画面が消えると
テーブルに放って冷蔵庫からもう一本ビールを取り出した。
平静を装うとするのに
あの人に何かをする時は決まって心臓が音を立てる。
「…だから、駄目だってば」
さっき決めたばかりなのに心が騒ぐ自分に舌打ちして
二本目のビールを喉に流した。
「あ、そうだ……」
私は脇の鞄からピルケースを出してテーブルに置く。
お風呂に入って、寝る前に飲もうと小さく息をついた。
それから何度かスマホ画面を横目に見るけれど
なんの反応も無くて、
たった一行
『わかった』とメールが届いたのは、
買い置きしてたビールが底をついたのと同時だった。
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