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「休日は…普段は何を?」
「え?」
ぼんやりとしていた私の目が、
僅かに開く。
そのままゆっくりと顔を上げると、
「……あなたこそ、何してるの?
謎なんだけど」
「俺は…、
怜奈が帰るまでは
殆んど怜奈に付き合わされてた」
そう言われると
私は苦い笑いを漏らすしかない。
「……従妹想いね 」
そう言いつつ視線をまた遠くに移すと、
曲がり角を曲がった先にライトアップされた観覧車が見えた。
( 遊園地か……)
こんな場所に来るのも
本当に久しぶりかもしれない
ゆっくりと歩きながら、
「私は…この間、秋葉原に行ったわ」
ぽつりと口を開くと、間を置いて彼が私を見下ろした。
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