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車に戻ったと同時に彼の携帯が着信を知らせた。
鳴り止まないそれに目を落とした彼は
小さく息をつくと外に出る。
バタンと音が響くと
私も長い息をついて背もたれに体を預けた。
現在時刻は19時40分
何かいいものを食べさせて と思ったけど、
正直今重たいものは無理で、
( 蕎麦が食べたい… )
そんな風に思いながらスマホを取り出すと、
富士川さんからメールが届いていた。
『 こんばんは
こないだはごめん
来週日本に帰る事になったから
前約束してたパブにいかないか? 』
( 出張って海外だったんだ… )
ふーんと鼻を鳴らしつつ返事を考えていると、
急にガチャリと音がして肩が跳ねる。
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