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私は視線を隣に移しつつ眉間にしわを寄せた。
「…ないだろうけど、
変な誤解で手を回されて
ローツをクビにされるとか、絶対にやめてよね 」
チクリと嫌味を言うと、
間を置いて彼は人差し指でハンドルを軽く叩く。
その指に何となく目を向けた瞬間、
「 もしそうなったら、どうする?」
(―――え、)
思わず大きく横顔を見上げた。
だけど彼は私を見ずにふっと口元を上げただけで、
「……ちょっと…っ 」
今の仕事は結構気に入ってて、誤解で辞めるとか有り得ない
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