渋い現実#2

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「…え……?」 思わず声が漏れたと同時に、少し下げた瞳と目が合う。 そんな私の後ろで 彼がこちらを向いたような気がした。 予想外の言葉に動きや思考が止まる。 山梨さんは ゆっくりと私の奥へと視線を移して、 「冗談ってのはやっぱ違うなぁー  朔が興味持った女に興味出たのが始まりで、  アヤちゃんを気に入ったのはホンマ  ま、ぶっちゃけると  『 本気になる前に挫かれた 』 やな 」 (――――――――――――) どういうこと? 静かに声が届いてるのに その意味が判りそうで判らない
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