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さっきの顧問からかと画面を開くと、
そこに浮かんでいた名前は全く別の名前で、
「―――――――――――」
その名を眺めながらまま流そうかとも思った。
だけど祖父から俺が今日休みだと聞いているだろうし、
仕方なしに通話ボタンを押すと、
「朔ー、今どこ?」
「……今日は予定があるって言っただろ、
まだ外なんだけど」
「えーっ、何時に帰ってくる?
朝ならいると思ってたし、
さっきメール見た時には買い物が済んだ所だったから、
朔のマンションに来ちゃったんだけど…」
(……なにそれ……)
怜奈らしい言い分に、我知らず大きな息が漏れる。
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