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皮肉混じりに返され思案していると、
憤懣やるかたないといった顔へと変わり、
「――――だいたいねぇ、
本当ならまだ寝てる時間で……」
「 なら、朝食でもどう?
それくらいお付き合いするけど 」
遮るように落とした提案に、真白はすっと眦を細めた。
「…なんで?」
(……………それは…、)
訊かれた言葉をもう一度自分自身に問うけれど、
明確な理由が見つからない。
「まだ時間もあるみたいだし…、
少し前に一人で朝食取らせた事を
いつまでも根に持たれてるようだから」
曖昧だけれど、
ある程度それらしい“理由”を口にすれば、
真白はあからさまなため息をついた。
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