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「うちの親父の事なんやけど、
この間の検査結果が良好やってなぁ 今度退院するねん
それで久々に朔に会いたい言うててなぁ
いつか大阪来た時、寄ってやってくれん?」
「……悪い、全然顔を出せてないな」
父は何度か見舞いに行っているようだったけれど、
俺自身は日本に戻ってから一度も出向いていない。
山梨の父親は、会社絡みで多少揉め事があった時には
後ろから手を貸してくれている相手だった。
「あと少しで先の見通しがつくから、
近いうちに伺うって伝えといて」
「おー、親父も喜ぶわ …ってかそうや!
こないだ聞いてんけど、
お前住井商事んとこの女と見合いしたって、
ホンマなん?」
「―――――――――」
山梨の所は住井とも付き合いがある。
どの経由かで話が耳に入ったんだろう
「まぁ、そう
けどもう済んだ話」
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