不運の訪れ
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小さい頃、自分の誕生日が来る度に願っていた。 ケーキなんていらない。 プレゼントなんていらない。 「おめでとう」なんて言葉もいらない。 どんな言うことも聞くから。 どんなことも受け入れるから。 ただ一言「カンナ」って呼んで、ぎゅっと強く抱き寄せて欲しかった。 私の唯一の居場所を、温もりを、返して、と───。
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