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「おーい、カンナ」
「………。」
「さっさと目覚めたまえ」
「──痛っ!」
容赦なく叩かれた頭を抑えつつ、顔を上げると。
「どう?もう一発喰らっとく?」
目の前にいたのは、私の唯一の友人であり親友とも呼べる窪田 麗(くぼた れい)の姿。
「相変わらずの暴力…」
「あれー?どうやらまだ起きてないのかなー?」
「結構です遠慮しときます!」
「ならよろしい」
背筋をぴんとして目覚めを強調すると、麗は得意気な笑みを私に向けた。
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