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杖をついて、義足になった体で家に帰る。
親戚の同情の目がたまらなく俺を落ち込ませた。
こんなはずじゃなかった。
まだ、小さい下の二人の子供は親戚に預けたまま。
どうしてるだろう…。
居なくなって初めて自分の子供の可愛さに気づく。
情けなくて、何度死のうとしたか…。
そのたびに、嫁が後ろからついてくる。
「お父さん…帰ろう。」って
俺を死なせてもくれなかった。
こんな姿で生き恥をさらして生きていけと言うのか?
「どんな姿でも、私の夫はあなただけだから。」
仕事も出来ない男が、どうやって生きていく。
「私が働きます。お父さんは家で家事をしてくれたら…。」
真っ直ぐな嫁の瞳に、俺の心が揺れ動く。
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