第3章 赤坂の夜

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ママがいなくなったのを機に、 「ナナは、学生かな?」 「そうよ。よくわかったね。そんなに私のこと、気になる?」 嬉しそうに、目を輝かせていた。 それから、直斗はナナの夢、何故ここで働いているのか等、幾つか質問をした。 質問している間も、ナナが作る水割りを飲み続けた直斗。明日は休みだが、これ以上飲むと、帰れなくなる。 直斗は、ナナに 「そろそろ、帰るよ。」 そう言って、立ち上がった。 それを見たナナは、俯いたまま、 「また来てくれる?」 「ああ、来るよ。」 「いつ?来週の金曜日は?」 「わかったよ、金曜日に来るよ。」 そう言って、二人で部屋をでた。
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