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直斗は会計を済ませ、交差点付近から、タクシーで赤坂に向かった。
店に入ると、ナナが駆け寄ってきた。
ママから聞いていたのだろう。
「いらっしゃいませ。こちらへ。」
ナナは、俺の鞄ではなく手を取り、個室に向かった。
それを見ていたママは、困った子ねという表情をしていたが、直斗と目が合うと、
「ごゆっくりと。」
意味深な言葉を直斗に向かって囁いた。
当然直斗には聞こえなかったが、口の動きで直斗は理解した。
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