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「後ひと月もすれば、直斗さんとお酒が飲めるのよ。」
ナナは、嬉しそうに直斗に伝える。
「誕生日プレゼントは、何が良い?」
ナナは、
『直斗さんが隣に居てくれれば』
なんて、思いは口にできず、
「何か買って下さるの?直斗さんのプレゼントだったら、なんでも嬉しい。」
「わかったよ。考えておくよ。」
「でもね、日曜日なんだよ。」
「何か問題でも。」
「日曜日は、ここお休みだから。」
「じゃあ、昼からデートするか?」
思ってもみなかった直斗の提案にナナは、目に涙を浮かべて、
「う、うん」
「その代わり、来週からは来れそうにないから、おとなしく待ってろよ。」
直斗にとっては、あっという間。だが、ナナにとっては、長い長い日々を過ごした。
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