第3章 赤坂の夜

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「ナナ、行こうか。」 直斗は、ナナの手を取り、歩き出した。 しかし、ナナに手を引っぱられた。 「どうした?」 「今日は、今日だけは、七海って呼んで欲しいの。ダメですか?」 夜の女では無く、1人の女性として見て欲しい。ナナの小さな拘り。 そんなナナが、直斗にはとても愛おしく感じた。 「じゃあ、行こうか、七海。」 「うん。」 今日から成人と言っても、これまでと全く変わらない七海がいた。
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