第3章 赤坂の夜

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「先に野暮用を済ませていいかな?」 直斗は、七海の返事を待たずに手を引っ張り改札口に向かった。 「どこに行くの?」 すれ違う人にぶつかりそうになりながらも、やっとの事で直斗に聞いた。 直斗は、七海の手を引き寄せ、腕を組ませながら、 「神楽坂」 「ふーん。何かあるの?」 「すぐに済むから。その後、食事にしよう。何が食べたい?」 「そうねぇ、お昼だから軽めがいいなぁ。」 「じゃあ、蕎麦にしようか?」 「いいよ。」 空調の効いた電車は、飯田橋駅に到着した。
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