第3章 赤坂の夜

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駅を出た2人、出来るだけ夏の日差しを避け、神楽坂まで腕を組み歩いた。 大きな通りに面したビルの入り口、直斗は、立ち止まった。 「ちょっとだけ、寄り道。」 直斗はそう言いながら、七海を連れてドアを開けた。 「いらっしゃいませ。」 心地好い声で迎えられ、 「契約の更新手続きで伺いました。」 直斗の言葉に、訳が分からない七海。 女性に勧められるまま、直斗と並んで椅子に座った。 2人が訪れたのは、不動産屋。 直斗は、借りているアパートの契約を更新した。
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