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駅を出た2人、出来るだけ夏の日差しを避け、神楽坂まで腕を組み歩いた。
大きな通りに面したビルの入り口、直斗は、立ち止まった。
「ちょっとだけ、寄り道。」
直斗はそう言いながら、七海を連れてドアを開けた。
「いらっしゃいませ。」
心地好い声で迎えられ、
「契約の更新手続きで伺いました。」
直斗の言葉に、訳が分からない七海。
女性に勧められるまま、直斗と並んで椅子に座った。
2人が訪れたのは、不動産屋。
直斗は、借りているアパートの契約を更新した。
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