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不動産屋を出た2人。
直斗が、蕎麦屋に向かって歩き出すと七海が、
「今のアパートは、誰が住んでるの?」
「誰も住んでないよ。」
「じゃあ、何故借りてるの?」
「時々、家に帰りたくないって時に使ってる。俺の隠れ家みたいな所。」
「1度、直斗さんの隠れ家、見てみたいな。」
七海は、直斗の腕を強く掴んで、呼んでもらえる事を少し期待しながら、思いを伝えた。
「期待してる様な部屋じゃ無いよ。ボロアパートだから。ほら、着いたよ。お昼は、ここで良いか?」
直斗は、話しをそらすかの様に歩みを止めた。
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