第66章《直人》

11/17
前へ
/1094ページ
次へ
その大きな黒目がちな瞳 その上目遣い そのぷっくりした唇 そのピンク色に染まった頬 時間にしたら数秒だと思う 「・・・」 俺の心の中を覗こうとしているのか... 「俺の負け.. 柚葉さん、いただいてもいいですか?」 「?」 俺は柚葉を胸のなかにしまいこんだ 柚葉は、小さく「アッ!!」と言い その後にぼそっと 「直人さん、召し上がれ。」 と囁いた この柚葉ならではのチャーミングな 回答が俺のツボ 「フッ、君には叶わない... 」 俺は胸から柚葉を離し、甘い甘い キスをする 「恥ずかしいこと教えるかな 」 柚葉は、体をピクッとさせた... ワンピースの肩紐の結び目をスルッと ほどくと 柚葉の右肩が露になった。 オロオロする柚葉... 俺は左の肩にまとまった髪の毛を 束ね後ろにし左の肩をあけた 左の肩紐をスルッとほどくと 背中が露になった 柚葉はワンピースの前を右手で 心細げに押さえている 左手には、ビールの空き缶 俺は柚葉の顎を持ちあげ口づけをした 柚葉は、冷蔵庫と俺に板挟みされて 動けない---
/1094ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6956人が本棚に入れています
本棚に追加