第17章《柚葉》

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つぎの瞬間、身体がフワッと浮き 澤木さんが私を前から抱き止めて 「おっと!あぶねぇ。」 「・・・・」 「まったく、危なっかしいな。」 と、澤木さんは怒った感じではなく、 むしろ楽し気な口調で私の頭の上で 呟きました へっ??? 澤木さんの腕のなか。。。なんで。。 澤木さんを見上げることもできない。 「おい、柚葉? フリーズしてる。ハハハハッ 俺はこのままでもいいけど」 ハッ!! バランスを崩した時に、反射的に 澤木さんの胸元のシャツをギュッと 握りしめたままに、私は固まって。 澤木さんの言葉で、自分の状況が どんなふうになっていたのか、 ようやく時間差で気がつき 「す、すいません。。。」 「目が離せないな」 と、言ったあと私の頭をポンポンと して解放しました。 ドキドキが止まらない そのあと澤木さんは、何事もなく 「行くぞ!前に乗れ」 と笑って言いました---
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