第19章《柚葉》

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「柚葉、慌てるなよ ハハッ、なんで正座。」    「私、澤木さんに多大なるご迷惑をおかけして、 とっても反省してます。」 「じゃぁ何でここにいるのか わかってるんだ?」 「なんとなく」   「言ってみて」 「澤木さんを待っている間、 たくさんの営業の方がブレンドの 紅茶をお勧めしてくれて... あッ!そう、名刺も頂きました。 連絡先もわざわざ書いてくれて。 あれ?どこにしまったかな(!?) 後で澤木さんのお仕事に役立つのか と思って。」 「ふぅーん...それで? 」 「お薦めの紅茶にリキールが入ってて とても飲みやすくて美味しくて。 そうしたら、身体がふわふわして来て、 気持ちよくなって、眠くなって。。。」 「それから?」 「・・・ここにいました。。。」 「そうだよ」 澤木さんは、起き上がり前髪を かきあげて私を見つめました---
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