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その時---
話に耳を傾けていたから、背中越し
の柚葉の寂しげな表情に気づく
はずなんてなかった。。。
「じゃあ、どうしろって言うんだよ!?」
「だから、月曜の面接で秘書を
補充して欲しいよ。」
「ああ、わかった。考えておくよ。」
電話を終えて、振り替えるとベットに
柚葉はいなく洗面所にいるようだ
少しして、
「洗面所、借りました。」
と、出てきた。
化粧でも直しているのかと思って
いたから、まさか泣いてたなんて
思いもしなかったよ。
姉貴の電話のせいで、俺はタイミング
を完璧逃した
俺は柚葉に向かって
「そろそろ帰るか」と声をかけた
「はい。澤木さん。
あの、私... お腹空きました。」
今思えば、無理して明るくして
たんだろ?
「美味いもの、食べて帰ろう。」
と、俺は柚葉の頭をなでた。
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