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第21章《柚葉》
澤木さんが動く度に私の胸はドキドキ
私、澤木さんのこと何も知らないけど。
私をいつも助けてくれることや
私を優しく見る眼差しや
時々、意地悪なところまで
嬉しくて
手が触れるだけで、ドキッとして
頭をポンポンとしてくれるだけで
恥ずかしくて...
柚葉と名前を呼んでくれるだけでときめいてたの。
突然のキスは、私の身体を熱くして
溶けてしまいそうだった...
私、たくさん欲張りになりそうだったから。
たくさん、好きになってしまう前に
神様がストップをかけたのね。
電話の相手は恋人ですか?
あのとき、iPhoneを拾ったときに...
電話をかけてきた女性ですか?
なんで、私をかまったのですか?
私、バカがつくほどのお人好しだから...
私、世間知らずだから... 面白がったのですか?
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