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なるべく、迷惑かけないように。
そして、早くアパートに帰りたくて...
ほんとは、お腹なんて空いてなかったけど。。
「柚葉は、何が食べたい?
遅くなったからあまり店がないかもな」
「... 澤木さん、私、おにぎりが食べたいです!」
「おにぎり?」
「なんだか、遠足みたいで楽しいじゃないですか!?」
「ふーん、俺はデートのつもりだけどなッ」
澤木さんの意地悪。
私、向かい合ってご飯を食べる自信ない。
「コンビニのおにぎり、嫌ですか?」
「わかった。遅くなるし、そうしよう。」
と、言ってくれて私はホッとした。
そのあと、どんなお話をしたかなんて
あんまり覚えてなくて、アパートに
ついたのは、深夜0時...
澤木さんはいつもと変わらなく
「柚葉、おやすみ」と
優しく声をかけてくれました。
魔法の呪文のことばは
とても切なく私の心に
刺さったの。
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