第21章《柚葉》

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なるべく、迷惑かけないように。 そして、早くアパートに帰りたくて... ほんとは、お腹なんて空いてなかったけど。。   「柚葉は、何が食べたい? 遅くなったからあまり店がないかもな」 「... 澤木さん、私、おにぎりが食べたいです!」 「おにぎり?」 「なんだか、遠足みたいで楽しいじゃないですか!?」 「ふーん、俺はデートのつもりだけどなッ」 澤木さんの意地悪。 私、向かい合ってご飯を食べる自信ない。 「コンビニのおにぎり、嫌ですか?」 「わかった。遅くなるし、そうしよう。」 と、言ってくれて私はホッとした。 そのあと、どんなお話をしたかなんて あんまり覚えてなくて、アパートに ついたのは、深夜0時... 澤木さんはいつもと変わらなく 「柚葉、おやすみ」と 優しく声をかけてくれました。 魔法の呪文のことばは とても切なく私の心に 刺さったの。
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