第2章《桜井》

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第2章《桜井》

華奢な後ろ姿を見送りながら 守ってやりたいなぁと思っていた。 そんな俺を見透かし横から明美くんが  「店長、柚ちゃん見すぎでよ。 もう、好き好きビーム出しすぎで すって。そうだ!っ良いこと教えて あげますよ。柚ちゃん、彼氏いない らしいですよ。 ふふっ、んー、でもわかるなぁ~ 女の私でも柚ちゃん、かわいすぎて 付き合いたいと思いますもん。」 相槌を入れるすきもない 「ハハッ」って苦笑い 「なんて言うか、清潔感があって 雰囲気が良いんですよね~ 全部教えてあげたいって感じ♪」 でしょっ!?って 眼差しで一方的にしゃべって 明美くんは、俺を見た。 さらに、 「店長と柚ちゃん、5歳違いでしたっ け!?良い年齢の差ですね~。 早くしないと、他の人に取られちゃい ますよ!」 俺にとどめをさして 清々しく自分のポジションに 戻って行った。
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