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「おっはっ」
私が、ロッカーの片隅でコートを脱ぎ制服を着ようとしていると、ポンッと肩を叩かれた。
そんな私に、由香里が、ニタニタと悪魔のような顔をして近づけてくると、そっと耳打ちした。
「美紅ちゃん、コートで隠してるつもりでも中身が昨日とおんなじ服だなんてバレバレですから。
次回は、気をつけてくださいね。おほほほ」
ーーシマッタ!!
慌ててコートをもう一度羽織りなおす。
ーー由香里さん……あなた、抜け目ないですね。
私は、苦笑いを浮かべるしかなかった。
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