遠回りの果てに…

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「いらっしゃ~い。 おぉ、哲平くん!」 会釈をしながら中に入るなり、店主らしき人が哲平の名を呼んだ。 ―えっ!? 知り合い?常連? 桜は哲平を見た。 「うーっす! マスター、いつもの二つ頼むわぁ」 哲平も慣れたような口調でマスターに話す。 「おーけぃ。 空いてるとこ座って、ちょっと待ってね~」 桜はきょとんとした顔で、哲平とマスターを交互に見る。 「ここ座ろう」 「え、あぁ…うん!」 哲平に誘導され、テーブル席に座る桜。
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