第1章

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次の日、複雑な気持ちを抱えながら学校へ行った。 ずっと、ぼーっとしていた。 つまんないからじゃなくて、昨日のことを考えていたから。 そしたら、さとみに 「どうしたの、つまんないの?」って聞かれた。 そう見えるのかな。 まぁ、今までずっとそうだったし、そう見えても仕方ない。 一応、さとみに昨日の事を全部話した。 やっぱり、さとみは分かってくれた。 「どうであれ、まどかはまどかじゃない。生い立ちなんか関係ないし、気にすることないよ。」 って言ってくれた。 すごく嬉しかった。 今まで、そんな事を言ってくれる人は一人もいなかった。 さとみの言葉で私の中にあった霧が晴れたような気がした。
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