遠回りの果てに…

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2年になってクラスは別れ、それでもそれなりに哲平との仲は良かった。 哲平は教科書や辞書を忘れると、いつもあたしに借りに来ていた。 国語の教科書を貸した時は、著者の写真によく落書きがされて返って来た。 授業中に気付いたその落書きがまたおかしくて、顔を隠しながらクスクス笑っていたっけ。
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