監禁第1章

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そして、一時間ほど過ぎてナギサ嬢がやってくる。 「お待たせ、伊集院さん、」 「いいえ、ナギサさん、」 「それじゃ、塩バターコーンをお願いします。」 「へーぃ、塩バターコーン、一丁。」 「まだ食べられますよね、若いから、」 「はい、じゃあボクも、塩バターコーンお願いします。」 「へーぃ、塩バターコーン追加。」 テーブル席にラーメンを置いて、威勢のいいお兄さんはニヤニヤしながら調理場に戻って行く。 孟とナギサ嬢は、そのラーメンを食べていた。 食べながらナギサ嬢は、伊集院孟のことを聞いてくる。 浅草駅の近くにアパートを借りていること、一人暮らしで彼女がいないことまで話していく。 職業は普通のサラリーマンであると、月一回の風俗遊びが楽しみという。 ナギサ嬢のことは、川崎市内のマンションに住んでいること、一人暮らしと言っている。 ほんとだろうかと、孟は思っていた。あんな綺麗なお姉さんが一人暮らし?
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