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そして、一時間ほど過ぎてナギサ嬢がやってくる。
「お待たせ、伊集院さん、」
「いいえ、ナギサさん、」
「それじゃ、塩バターコーンをお願いします。」
「へーぃ、塩バターコーン、一丁。」
「まだ食べられますよね、若いから、」
「はい、じゃあボクも、塩バターコーンお願いします。」
「へーぃ、塩バターコーン追加。」
テーブル席にラーメンを置いて、威勢のいいお兄さんはニヤニヤしながら調理場に戻って行く。
孟とナギサ嬢は、そのラーメンを食べていた。
食べながらナギサ嬢は、伊集院孟のことを聞いてくる。
浅草駅の近くにアパートを借りていること、一人暮らしで彼女がいないことまで話していく。
職業は普通のサラリーマンであると、月一回の風俗遊びが楽しみという。
ナギサ嬢のことは、川崎市内のマンションに住んでいること、一人暮らしと言っている。
ほんとだろうかと、孟は思っていた。あんな綺麗なお姉さんが一人暮らし?
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