第1章 競馬あれこれ

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★中央競馬と地方競馬 さて、競馬のことに詳しくない人のために、少し基本的なことに触れてみたいと思うが、私が格闘している競馬はあくまでも中央競馬(JRA)であって、地方競馬ではない。 時々、他人と競馬の話をすると、 「私も大井競馬場のトゥインクル競馬に行ったことがあります」 のように言う人もいるが、大井は地方競馬であって、私がこの「リアル競馬放浪記」で取り上げる競馬とは全く違う。 馬が走るといった点では、知らない人から見れば同じ競馬に見えるかも知れないが、地方競馬にはそもそも中央競馬ではメインの芝のコースなんてないし、馬のレベルもレースの賞金額もまるで違う。 例えば地方競馬の勝ち馬が獲得する賞金額は通常のレースで50万円以下、メインレースでも100万円前後が一般的なところであろう。 しかし中央競馬の勝ち馬に支払われる賞金額ときたら新馬戦(デビュー戦)でも700万円前後、GⅠレースの中でも最高賞金のジャパンカップが2億5千万円、有馬記念が1億8千万円、日本ダービーが1億5千万円といった感じで、地方競馬から見れば文字通り桁違いである。 この賞金額のうち80%が馬主に、10%が調教師(厩舎)に、5%が騎手に、更に5%が厩務員に分配される訳であるが、地方競馬関係者から見れば、中央競馬の賞金額はまさしく垂涎の金額で、できることなら中央で戦いたいと考えていることだろう。 事実、時々地方で圧倒的な成績を残して中央に参戦する馬はいるものの、一部の例外を除いて大抵の場合は通用しない。 それくらい馬のレベルも、レースの質も違いすぎるのである。 分かりやすく言えば、プロ野球の一軍レベルと高校野球の甲子園レベルといった感じか? したがって私は競馬にはハマっているものの、地方競馬は全く分からないし、どんな馬が走っているかもほとんど知らない。 これから書き綴っていく「リアル競馬放浪記」は、中央競馬(JRA)における私の実践録なのである。
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