匂いと共感覚

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 実は《懐かしい匂い》に似たようなこと、まあまああるんです。  一番強烈だったのがそれなんですけどね。頻繁にではありませんが、匂うのはちょいちょいっとあるんです。  意識を放しそうなことはあれ以前も以来ももうありませんが、その懐かしい匂いがふと時折…一番最近では登校中にするとか。他には、締め切った自分の部屋の中でお線香の匂いがしたり。  お線香の匂いなんか好きなもんですから追おうと思ったんですけどね、匂いはどれもいつも、一瞬なんです。あ!と思えば次には全く匂わない。  それで、サヴァン症候群の番組やカラーコーディネーターの検定の勉強をしていて一つ有りうることに気付きました。  色や言葉などに味を感じたり、匂いを感じる"共感覚"というものがあります。  一つの感覚が他の感覚と繋がって、連鎖的に蘇ること。  例えば、音楽を聴いて味を感じるのは、聴覚と味覚の共感覚が原因と思われます。  僕の場合、昔から 国語は赤、数学は青、社会は紫、理科はオレンジ、家庭科は黄色…と思っていたこれも、一種の共感覚です。
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