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その男が店の外に出るのを見た青年は、数秒後、同じように店を出た。
男は、すでに駐車場の出入り口にいた三人の男と合流し、立ち話しをはじめた。
「それで…例の『新しいターゲット』のスケジュールだが…宿泊場所などは事前の調査通りで、変わりないか?」
「はい。事前にリサーチした通りです。小松原 ユリエと婚約者の宿泊先は、東京プリンセスホテルという名のホテルの、1204号室に変わりありません」
「よし」
「でも、ヤンさん。これで日本の警察が大人しくなるんスかねぇ?たかが警視総監の娘じゃないですか…」
「あったりまえだろ。とにかく成功を祈るぞ」
ふと、駐車場を出ようと歩きはじめた男たちの足が止まった。
出入り口に、青年が立っていた。
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