1人が本棚に入れています
本棚に追加
-20XX年新東京G区・G区国立高等学校…通称、G校-
「なぁなぁ…また“ゴースト”が出たらしいぜ?!今度はF区に出たんだってよ!!」
少年は目を輝かせながら友人達に話をする
「何がゴーストだよ…」
「でもさ、ゴーストが実在したらどうする?俺だったら…そっこーで逃げるね!!もしくはチビるね」
「汚ねー!!ギャハハハ!!俺なら返り討ちにしてやるね!!」
「ブハッ!!お前じゃ無理だっての!!」
「ふぁ~…眠ぃ…コシコシ」
笑い声に目を覚ませば重い瞼を少し開けて目を擦り欠伸をすると手探りで眼鏡を探し
少年が起きたことに気付き少女が近寄り少年の前にしゃがみ
「おはよ♪良い夢見れた?」
「おはよ~…夢?見たような…見てないような…」
少年はあやふやに答えれば少女は苦笑いを浮かべて
「何それ…あ、授業始まるよ!!」
少女は急いで席へと戻っていくと教師が入ってきた
「夢…もう一回寝れば見れるかな…」
少年は目を閉じるとまた直ぐに眠りに落ちていき
「おや?戻って来たのかい?」
「…あれ?…ここは…?…君は誰…?」
「ふーむ…君は夢覚えが悪いなぁ…ここは君の魂の部屋だよ♪私はとある部屋の門番だよ?まだ開けるべきじゃない部屋のね…所で…君は良く寝るね…そんなに眠いのかい?」
「…退屈だから…」
「なるほど…それはこの魂を見てれば良くわかるよ…燻ってるようだね…でも大丈夫…君の魂はもうじき蒼い炎を纏い熱く燃えるよ♪運命と使命と意思が重なる時、魂に火が灯る…私の名は封…さぁそろそろ起きな?」
スゥーと意識が醒めていく…
「…変な夢…先生~具合が悪いので保健室行ってきます…」
「あぁ…分かった」
少年は一人教室を後にすると保健室へと向かい
コンコン
ガラガラ…
「玲子先生お邪魔しまーす…」
「夜与君♪また授業サボり~?」
「具合が悪いから来た~…」
眠たげにベットへと勝手に入り込み
「もぅ…いつもいつも…ちゃんと授業受けないとダメよ?」
「ふぁーい…」
(何て彼なら大歓迎なんだけどね~…あのふんわりした雰囲気にルックス…天然で抜けてる感じだけど結構男らしかったり…あーぎゅぅ~って抱き締めたい!!ってダメダメ…生徒相手に何考えてんのよ…カウセリングって事で…)
「夜与君…ちょっと良い?」
「はい…?」
最初のコメントを投稿しよう!