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自然に夜与の手を握り
「家庭や学校でも何か嫌なことでもあるの?」
「…何もないよ?…」
「本当に?もし何か嫌な事とか悩み事があって来てるなら遠慮せずに相談してね?」
「…はい♪」
ニコッと夜与が微笑むと頬を赤らめて
(あー…幸せ~…この学校に来て良かった~…何て愛らしいのこの子…襲ってしまいたい…ダメ…犯罪じゃない…)
「…?顔…赤いよ…?熱?」
額と額を合わせ目を合わせる
「っ!?///」
「あれ?熱は無いね…」
「だ、大丈夫よ!?大丈夫!!アハハ」
急いで離れていき
キーンコーンか~んコーンキーンコーンカーンコーン
「下校の時間だ~…じゃあ行くね~」
「え、えぇ…気を付けてね」
(心臓破裂しかけたわ…もう…)
夜与は教室に戻り鞄を取ると正門へと向かい
「夜与~♪じゃーね~私今日は友達と遊びに行くから先に帰って良いよ~♪」
「分かった~」
幽魔 夜与<ユウマ ヤト>幽魔 水樹<ミズキ>は双子で四人家族である
ミツヶタ…良質ナ…エサ…
「…空耳かな?あー急いで帰らないと…」
言葉とは裏腹にマイペースに歩いており自宅に着き道着に着替え自宅横の道場へ入ると既に父親が居た
「遅い!!」
「ごめんなさーい…」
「お前は幽影魂開流剣術を継がねばならん!!もっとシャキッとせい!!己の闇に打ち克ち御しするには鍛練と精神力が重要なのだ!!では、早速だが、真剣で素振り100本!!」
「はーい」
壁に掛けてある真剣を持ち素振りを始める
「水樹はどうした?」
「友達と遊びに行くから~って…」
「ぬぐぐ…弛みおって…」
「まぁまぁもう高校二年生だからね、遊びたい年頃なんだよ~♪」
「お前もだろうが…」
「俺は…結構好きだよー?剣術♪父さん~素振り終わったよ~」
「次は剛太刀を二刀流で素振り200!!」
刀身が120cmの厚み2cmの幅が10cmの特注の太刀の重さは凄まじく夜与は汗を流し血管を浮き上がらせながら振り続ける
「198..199..200…ハァハァ…腕がプルプルしてる~…」
夜与は癖っ毛の長髪で邪魔になり後ろで髪を結い眼鏡を外して端に置き
「正眼の構えで精神統一!!」
「はーい♪」
太刀を一本戻して道場の真ん中で構える
5分後…
「…」
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