第1章

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少し間があって彼の方を見ると 少し赤くなって微笑んでいる顔が目に入った。 「そうやって褒めてもらえると、嬉しいね。」 照れ臭そうにそう言った彼は本当に嬉しそうで 私まで嬉しい気持ちになっていた。 「自己紹介をしていなかったね。 僕は、村井 由月(ムライ ユヅキ)。 26歳で、一応この店の店長です。」 笑顔でそう告げた彼の言葉を聞いて 私は一瞬日本語が理解できなくなったのかと思った。 「え?店長さん?ってか26歳? ずっと、大学生のアルバイトくんだと思ってた…。 あれ?ってことは年上? ええっと…大変失礼いたしました!」 アタフタしている私を見て彼はクスクスと笑った。 「そんなにかしこまらないでよ。 そんなことよりも、自己紹介してほしいな。」 クスクスと笑いながら彼はそう言った。
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