3人が本棚に入れています
本棚に追加
「わかった。」
辛うじて言えた一言は、肯定とも否定とも取れるその言葉だけだった。
彼女は怪訝な顔をしていたけれど、そんなことを気にする余裕もなく私たちはそれぞれ帰路についた。
その夜、私は久しぶりに泣いた。
今まで頑張ってきたことは無駄だったのかとか
一生懸命やってきたことは間違いだったのかとか
どうして私がこんな風に言われないといけないのかとか
そんな悲しみや苦しみや悔しさがグルグルと回って
ただ気持ちが悪くて
泣きながら、何度も吐いてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!