3人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて、と。とりあえず、いくつか聞いても?」
彼は私の目の前にカモミールティーを置くと対面に座りそう尋ねた。
私は黙って頷いた。
「まず、退職日といつから働けるかを確認したいんだけど、いいかな?」
優しい口調で聞かれた質問に対して私はゆっくりと答えた。
「退職の申請はしてありますので、今月末までで仕事は終わりです。
早めに働きたいと思っているので、来月からお願いします。」
そう答えながら、少しだけ息苦しさを感じた。
「そっか。
じゃあ、来月の一日からお願いしようかな。
次の質問だけど、勤務日数や時間帯の希望はあるかな?」
私はなるべくたくさん働きたいことを告げた。
その後も由月さんは事務的な質問をいくつかして、ようやく一息ついたときに彼は席を立ちコーヒーを持って再び私の対面に座った。
最初のコメントを投稿しよう!