第2章

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「僕の考えたことはね、すごく簡単なんだよ。 まずは優衣ちゃんが、全力で楽しく残りのアルバイト時間を過ごすこと。 もうすぐ辞めることを考えると、余計なことを考えずに純粋に楽しむことは難しくないと思うんだ。辞めるんだから後のことは気にしなくて良いしね。 そして、最後にその後輩ちゃんと会うときに思い切って自分の感情をその子に吐き出してしまうんだ。 それは優衣ちゃんが彼女のことを好きだと言えるから出来ることなんだけどね。 もし、嫌いならばそんなことしても恨まれるだけで下手したら余計に溝を作って後悔しかねないからね。」 「もし、私が嫌いだと言っていたら…?」 私は彼に尋ねた。 「その時は、もっと別の方法を考えたよ。 でも、優衣ちゃんはきっと嫌いだと答えない気がしてたよ。 だって、嫌いならそんなに苦しまないはずだからね。」 彼のその言葉に、私たちは笑い合った。
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