第1章

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「すいません。」 数分間メニューと睨めっこをしてようやくオーダーを決めた。 店員さんを呼ぶと、すぐに席まで来てオーダーを取ってくれる。 ―あ、今日もあの子なんだ。 私がこの店に通うもう一つの目的。 いつもオーダーを取ってくれる店員さん。 見た目的に大学生くらいの男の子。 細身で、身長は私よりも少し高いくらいだから170センチかな。 童顔で、笑顔で接客をしてくれているのにいつも少しだけ緊張気味。 落ち着いた雰囲気で歩く姿はこのカフェにピッタリ。 「お決まりですか?」 柔らかい口調で尋ねる彼は、やっぱり少し緊張が見え隠れしている。 「温かいチャイをお願いします。」 オーダーを取り終えた彼は 落ち着いた歩調でキッチンの方へ歩いていく。
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