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「お待たせいたしました。」
再び現れた店員の男の子と共に現れた温かなチャイ。
スパイシーな香りと仄かに香るシナモン。
飲んでみるとミルクの甘さとスパイスの香りが口いっぱいに広がる。
―初めて飲んだけれど、チャイってすごく美味しいんだ。
今まで縁が無かった紅茶の美味しさに感動をして
お気に入りのカフェの雰囲気を思いっきり楽しもう。
そう思って周りを見渡すと店内にはほかのお客さんの姿が見当たらず
カウンターの近くに店員の男の子が立っているだけだった。
―もともと、あまりお客さんが多い店じゃないけれど
この空間を一人占めしているみたいで得した気分かも。
そんなことを思いながら一人で紅茶を楽しんでいた。
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